Step。あなただけの音色 Vol.3

前回は1.目に見えない事の理解として“音”について、書かせていただきました。

今回は、見えるから理解できるのか?と言う、1つの考えや体験を、書きたいと思います。

2.目に見えることは、理解できる?

私は、気持ちの切り替えや、頭の中での整理の付け方が、スムーズに出来るように、

「人にはそれぞれ自分自身を読み解く“辞書”がある」と仮定して考えるようになりました。更新もされる辞書ですが、新刊が出て、今まで必要だったものがもう自分には必要ではなくて、まるで違う辞書を手に入れることもあると考えました。

自然体で受け入れる力が薄れ、何かの考えや、やり方に、縛られてしまっていた自分が分かったからでした。

これから、過去の体験談を書こうと思いますが、お伝えしたいことの本質は、私が当時得た体感覚に100%忠実ですが、ストーリーは8割程度脚色して書きます。

支援中に、こんなことがありました。

着ているトレーナーの色が、素敵な赤い色だったので

「赤い色、お似合いですよ~」とお伝えすると、その方は首を左右に振りながら

満面の笑みで「黄色です」とおっしゃいました。

首を振って“否定”して、着ている色が“違う”とおっしゃっている?

自分の辞書の古ければ古いほどの過去の経験から得た、成功体験のページにある項目には、更新されない領域があり、それが揺らいでしまうと、不安になってしまう部分があります。

利用者さんとの毎日は、その繰り返しでしたが、モヤモヤした違和感ばかりのやり取りだったのに、なぜだかその場の空気は和やかそのもので、笑顔が絶えませんでした。

そして、そんな日々が続いて、とにかく現実にだけ目を向けていたある日、こんな言葉が湧いたのです。

「それになんの意味がある?」

首を横に振って、私の「赤い色お似合いですよ」を否定の部分ですが、その方は、他の生活場面でも、首を横に振る様子が定期的に見られていました。

はい、いいえ、との受け答えの際、どうやらその方の“はい”、が首を横に振ると言う解釈で当てはめると、全てが合致すると言うことが、分かったのです。

それが分かると、「それに何の意味がある?」と言う言葉が、赤色も、黄色も、どの色たちも、どれでも良いや、名前が大切なんじゃない、と言う考えに変化していきました。

今、私が直面していて大事なことは、この目の前にいらっしゃる方との、コミュニケーションで、それからと言うもの、その経験のお蔭で、疑うのではなく、そうかもしれない、間違いや正解を正すのとは違う、肯定的な思いが持てるようになりました。

目に見えることが理解できるのか、と言うことを、自分の中の過去の体験のページを取り払うことで、受容する力を持てると言う意味において、完結することの出来た経験でした。

本日も、お読みくださり

ありがとうございました。

小見(おみ)